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ふと、父が立ち上がり、
「明美 運転しろ!
お母さんと、最期に別れた場所まで連れて行け!」
「私も行く!」
美鈴が言った。
― ― ― ― ― ―
「確か この辺‥」
あたりは暗くて見えないが、芋煮をしたあとが残っていた。
「雨降ってきたから、あの建物の所で待ってるって‥
今は見えないけど。
でも、迎えに行ったら お母さん居なかったの‥」
「よく探したか?建物のかげに居て、解らなかったんじゃないのか?」
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