鶴は突然現れる

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靴を履いていると、妹と弟が見送りに出てきてくれた。 中学生になった妹と、まだ小学生の弟。 「じゃあ、 またシーズン終わったら帰ってくるから」 着替えしか持ってきていない荷物を肩に掛け、そう言った。 「頑張ってね、なっくん。 応援行くから」 余りにも短い実家の滞在だったが、変わらず、迎えてくれて送り出してくれる。 どんどん可愛くなる妹の傍にいて、守ってやれないのが残念だが、大学でもアメフトをやると自分で決めたのだから仕方がない。
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