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『メンさん、今日走ること分かってんのにバイト入れるんだなぁー』
レオが感心したように言うと、リュウトは苦笑いを浮かべる。
『体力ぱねぇな』
『マジですげー』
『じゃ、行こうよ』
ハヤトはみんなを促すとマンションに入っていった。それにみんなも続く。六人がエレベーターに乗り込むとハヤトが五階のボタンを押す。
『タカ兄、パソコン使わせてくれっかな…』
ハヤトが呟くとアランが言った。
『そろそろパソコン買えよ』
『兄貴たちが持ってんのに、自分で買うのやだよ。僕、まだバイトしてないし…』
『タカ兄とケン兄の手伝いでもすりゃいいじゃん』
レオが言うのを聞いてハヤトは顔をしかめた。
『兄貴たちの手伝いなんかしたら、何から何までやらされちゃうよ。ぜってータダ働きさせられそうだし…』
だんだんとハヤトの声がちっちゃくなっていく。そんなハヤトの様子にリョウタが笑いながら言った。
『相変わらず立場弱いね』
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