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『全員揃ったな…』
アランが言うとみんなが中央に集まってきた。七人は円を作ると自然に手を掲げた。まるでそこに見えない何かがあるかのように…
彼らはしばらくそのまま動かなかった。が、アランが手を下ろして今までとは違う顔で呟いた。
『いくぞ!』
楽しげな顔を見せたアランに答えるように一番体格のいい男が叫ぶように声をあげた。
『おー!』
『メンディー、声でかいよ』
『マジ、びっくりした…』
みんなに冷やかされてメンディーは頭を掻いた。そんな様子を見ていたリュウトが言う。
『行こう!』
七人は顔を見合わせるとすごい勢いで屋上から駆け降りていく。
ビルの階段を駆け降りた彼らは、そのまま夜の闇へと消えていった。
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