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それからは自分がもうどうしようもない、やり場もない、あぁあたしクズだとマイナス思考の悪循環に陥る度に翔太を呼び出した それは真昼のカフェのときもあれば居酒屋のときもあったけど、ある日なんの見返りも求めない翔太に疑問を抱き「ねぇ、翔太ってホモなの」と割と真面目に聞いたことがあった 「俺うるみとセックスしたじゃん」 「そうだったね」 「正真正銘女好きだから」 「あっそう」 「でももし抱かれたくなったら言ってよ」 「間に合ってるわよ」 翔太はそのときも笑ってたし、冗談抜きで本当にこいつとセックスしてたまるかと思ってたし男のアテならそれなりにあったから鼻で笑ってやった そして妹の三回忌の夜、あたしは例のマイナス思考の悪循環に陥った 何か特別に酷い目に合ったわけでもない、法事はただただ慎ましやかに執り行われたのだけれどあたしの心は荒れていた 苛立ちの度が過ぎると腕に強く爪を立てる癖があるあたしは、その日血が滲むほど腕に爪を立てていた
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