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「理沙、そろそろ時間じゃないのか?」
時計を見ると、江美里との約束の時間まであと三十分だった。
「起きてたの? せっかく休んでたのにごめんね」
私は寝室のドアから顔を覗かせて、私のベッドで眠っていた潤也に声をかける。
潤也は医者をしている。
今日も宿直明けで、午前中に帰ってきた。
送ってくれると約束していたけれど、なんだか申し訳なくて、ギリギリまで待っても起きなかったら、そのまま眠らせておこうと思っていた。
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