1542人が本棚に入れています
本棚に追加
「背が伸びたな」
「はあ?」
陸斗が呆れたような声を出した。
「高校に入ったときから、ぜんぜん変わってないけど」
いつまで子供だと思ってるんだよ。
そう思っているに違いない。
実際に、俺の記憶の中では陸斗はいつまでも子供のままだった。
「彼女とは、うまくいってるのか?」
「彼女って、どの彼女?」
「とっかえひっかえ、やってるのか?」
「嫌な言い方するなあ。少なくとも、親父よりは誠意のある付き合いをしていると思うけど」
嫌味な言い方だった。
でも、それも仕方がない。
最初のコメントを投稿しよう!