21 夢の続き

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前谷さんのイヤホンに合図が来て、扉が開いた。 中は真っ暗で、どうなっているのかもわからない。 すぐに眩しいくらいのライトが当てられる。 「なんだか照れくさいよな」 耳元で藤木さんが囁いた。 「でも、幸せですよ」 「理沙が喜んでくれるなら、俺はそれだけで幸せだ」 そんなことをこっそり話しながら、前谷さんに遅れをとらないようについていく。 周りの様子も見えてきた。 みんながかしこまって丸いテーブルを囲んでいるのかと思ったら、そうではなかった。 レストランウェディングようにカジュアルで、高砂の席もない。 江美里の披露宴のときよりも小さい会場で、アットホームな雰囲気にホッとする。
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