21 夢の続き

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「トイレで寝てたら迎えに来てくれ」 冗談を言いながら、藤木さんはトイレに向かった。 「やれやれ」と、拓也くんがため息を吐く。 「今、ちょうど余興を始めるところだったんですよ」 「余興?」 そんなことまで計画されているとは思わなかった。 「なにをしてくれるの?」 「それは、見てのお楽しみです」 それだけを言うと、拓也くんは急いで席を離れる。 前谷さんに耳打ちをすると、前谷さんも、会場を出て行ってしまった。 すでに、姿の見えない人もいる。 春香もどこに行ったのだろう。 「なにか、始まるのか?」 父が話しかけてくる。 「そうみたい。でも、私もわからないの」 「準備も、大変だっただろうな。お金だって、かかってるんじゃないか?」
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