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明るいうちに、とか、お母さんに電話。とかが、俺をいたぶる渋谷の行動と重ねることができなくて、よりいっそう、不気味だった。
俺がパソコンを起動している間、渋谷は電話をしていた。
「東くんの家に遊びに来ているから」
渋谷は明るい声でそんな話をしていた。そして電話が終わると、息がかかるくらい俺の近くにきた。
「もう使える? ならどいてくれる?」
「あ、ああ」
渋谷は俺のパソコンデスクに座ると、マジシャンのように、どこからともなくSDカードを出して指先でくるくる回し、それを、俺のデスクトップに差し込んだ。
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