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カオリン? 誰だ? これは?
でも、この会話の情報量で、一つだけ確実に二人の共通点が見えた。
援デリだ。
何で今更、援デリで知り合った女なんかを、しいちゃんは家の中に入れたんだろう。もうほとぼりが冷めた気分でいた俺はこの展開を歓迎できるはずがない。
中に入るべきじゃない。カオリンとやらが帰るまでどこか行こうと思って、靴を履こうとしたら、しいちゃんに呼ばれた。
「あ。いま、たっくん帰って来た! たっくん、ねえ、早く来て!」
しいちゃんにそう言われたら、俺は行くしかなかった。見慣れた部屋のこたつの中に、見慣れたしいちゃんと、見慣れない中学生。ああ、スカーフが赤いから西中だな。西中女子がいた。
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