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え? マジでこんな子が売春すんの? だったら……。
って俺みたいな年頃の男だったらそう考えるような女がこたつにちょこんと座っていた。色白で、染めてないけど少し茶色いサラサラした髪。
大きな黒目を縁どる長い睫毛。唇も赤かった、内臓みたいに、あそこみたいに。
計算していた。
この子がいくらなのか。
しいちゃんとは違う意味で、高いんだろうな。となんとなく思った。
「たっくん!」
しいちゃんにきつく呼ばれてハッとした。
「え?」
「たっくん、今日ね、ひさしぶりに、おともだちからメールがきたの、このこね、カオリン。とってもいいこなの」
「そうなんだ」
「うん!」
子どもみたいに無邪気な笑顔。しいちゃんがこんな笑顔になる相手は数少ない。
「メール」でつながった今、彼女を追い払うのは容易でないことが予想された。
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