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反射的に警戒心がマックスになる。
でもしいちゃんを受け入れてくれてくれた人間と言う意味では、ある意味甘くなる。
両極の存在。
「あ! しいちゃんの、自慢の息子さんだ。たっくん? えー。びっくり。私より年上?」
ぞわああっと、鳥肌がたつ。しいちゃんが『友達』に飢えていても仕方がない。でもそれは俺だっておんなじ状況だった。
「しいが16歳のとき、たっくんがうまれたんだよ。たっくんはね、しいとちがってかしこいんだ。すごいんだよ」
しいちゃんは「えへん」と言わんばかりに胸を張った。
それから、何故か三人で、俺が買って来たクリスマスケーキを食べた。おなかがいっぱいになると、しいちゃんはこたつでうたた寝をし始めた。
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