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「無垢とか、純粋とか、そんないいもんじゃない」
「たっくんにとっては、そうなんだね。それも分かるけど、しいちゃんの愛情は私から見たら、そう。それをゆがめてしまったのは、たっくんでしょう？」
「お前……」
「研究会、生徒会のない日は、なるべく来てくれたら嬉しい。なんか、脅しちゃったみたいになってゴメンね。それから他に人がいるときはちゃんと『南条先輩』って呼ぶから、心配しないで」
こんないきさつで、俺は郷土資料研究会に入った。
北山の言う通り、俺と渋谷には唐突な接点があったんだ。
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