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郷土資料研究会に入ってから、俺が常に気にしていたのは、渋谷の母親である、渋谷先生の存在だった。
渋谷と、渋谷先生の親子関係が、どんなものなのか、知りたかった。
最初に出会った教師が、澤村先生だったせいで、俺には『先生』という職業に対して、安心してしまう傾向は、確かにあったかもしれない。
でも、たまに顧問として本館に訪れる、渋谷先生と話をする渋谷の様子は、ホームコメディにでも出てきそうなくらい和やかなものだった。
2人を見ればみるほど、渋谷が援デリをしていたり、しいちゃんにしょっちゅう会いに来る理由が見当たらなくて、イライラした。
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