南条拓也《なんじょうたくや》

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「お前、いったい、なんで……」 「しいちゃんって、お客つかない時、打ち子の男とヤッちゃうくらい、旺盛だったのに、彼氏ができたわけでもないのに、急にやめるなんて不自然すぎたんだよね。たっくん、大変だったよね、家事して、勉強して。毎晩セックスして。でも。同情なんてしない。たっくんがやったことは、全部たっくんのためにしたことでしょ?」 「じゃあ、なんで今、お前はしいちゃんの服を切ってるんだよ」 「試してみたいことがあるから。まあ、たっくんに都合の悪いことじゃないと思うよ?」 この女は、一体何なのだろう? 敵なのか味方なのか。分からないけれど、敵でない事を祈った方がよさそうだった。 .
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