西山緋音《にしやまあかね》

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そういう日に、クラスで私のことを目の敵にしている女子が目ざとくみつけて、アイツに告げ口する。 アイツはニヤニヤしながら、休憩時間に私の方にやってくる。 「西山、お前、ノーブラってマジ?」 そう言って、両手で私の胸を鷲掴みにして、ニタニタといやらしく笑う。 「西山マジでノーブラだった。エロすぎ」 私は泣きながらその場にしゃがみこむ。いつも死にたくなるくらい恥ずかしい。 恥ずかしくて、先生にも、ママにも言えない。トイレとかに隠れたら、アイツに見つかった時にもっと酷いことをされそうで、怖くてできない。 胸なんてなければいいのに。 痛くて、恥ずかしくて、辛いだけなのに。 どうして、ママはブラジャーを許してくれないの? アイツが、いなくなってから、仲の良い女子が声をかけてくれる。 仕方がない。みんな、怖いんだ。 .
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