西山緋音《にしやまあかね》

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「そうなんだ。ごめんね、言いたくなかったよね。私が婿養子なんて言うから、言わせちゃったんだよねほんとに、ゴメン」 「ううん。唯香にはいつか、知って欲しかったって思ってた」 唯香は一瞬何か、考えてから、恐る恐るこう言った。 「でも。本家の三男、どうして、緋音が帰ってくる時間、知ってたんだろうね?」 「え?」 「そうだとしか、思えないんだけど。何時間も、待ち伏せするタイプには思えないし」 そんな事は、考えてみたことがなかった。 どうして「アイツ」があの日あの時間にあの場所にいたのか。 .
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