西山緋音《にしやまあかね》

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確かに、みんなどんな繋がりがあって、唯香に勧誘されたのかは、わからなかったけど、私以外はみんな男子だったから、単純に唯香が可愛いから、つい、いい顔をしたってとこだろうなって思っていた。 地味な活動内容だったけど、あの時間。私は自分の客の臭いとかを思い出さなかった。スクールバッグに入っていたブラジャーの事も、ママの事も。 唯香が南条先輩と付き合い始めて、バランスが崩れたりするかな? と思ったけどそんな事もなく、郷土資料研究会は私の、息抜きの場になった。 お金も、少しずつ溜まっていって、計画通り、卒業と同時に自由になるためには、あといくら必要かを数えるのが楽しくて仕方なかった。 .
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