東陸一《あずまりいち》

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物心ついてからは、こう思った。 東の家の人間である限り、稜線の外側にはいけないのだ。と。 けれど、そんな事は全然問題ない。 こんな感じで、江戸時代くらいから、先祖代々裕福に、ハッピーに暮らしてきたらしいから、 俺もそれに乗っかるかんじで全然オッケー。 この町から出て行きたい要素なんかほとんどない。 それに、大学は好きなとこ行けって言われてるから、外の世界なんて4年あれば十分だろ。 .
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