東陸一《あずまりいち》

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「西中の女子がなんでねーちゃんと?」 2人が玄関から出てから、俺はそう呟いたと思う。しばらくしてもねーちゃんは戻って来なかったから、ねーちゃんが客を、自分の車で送って行ったのが分かった。 変だな。とは思ったけど、この時はそんなに気にしなかった。 もし、あの時、この西中の女子が渋谷唯香だったと、分かっていたとしても、俺はやっぱり、あまり気にしなかったと思う。 .
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