735人が本棚に入れています
本棚に追加
姉ちゃんは、老人の隠居生活みたいな、時間の経過の分からない暮らしを、させられていた。受験勉強で、もっと塾に行けという、母さんの言葉を無視して、俺はなるべく、ねーちゃんの側にいた。
ねえちゃんは、失恋した。という事だろうか。
傷心は通常どれくらい続くものなのか。
まったく分からないから、ねーちゃんが独り暮らしをする前の、いつものフツーのねーちゃんでいる事が、俺は不気味で、不安だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!