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「そんなこと。言ってないわ。そんなことあるはずがないじゃない。でも、そう思われてしまうかもしれないことが問題なのよ」
「え?」
「陸一、あなたにも、そのうちわかるわ。大丈夫よ。陸一は私が守るから」
この時になって、ようやく俺にも、東の家が江戸時代位からお気楽に、ハッピーにしてきたわけではない。と言うのが分かった。
--初めて息苦しくなったの。東の家の子だということが―-
姉ちゃんは、ずっとそれが分かっていたのかもしれないと思った。
それからの俺は、母さんに支配されるしか、なかった。
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