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郷土資料研究会が同好会として認められた日、部室として使う、本館の一室に俺たちは集められた。
北山が珍しくテンション高めに渋谷に話しかけていた。
「渋谷さん、どうして、本館が使えるんだ。ここは重要文化財だろう?」
「そう。重要文化財。だからこそ、この同好会にうってつけなのよ」
北山の興奮ぶりを見て、西山も笑った。
「北山くんって、思ってたより、面白いね。本館でこんなにはしゃぐ人だなんて」
西山がクスクス笑うのをちらっと見ただけで、南条先輩は窓の外の木を眺めていた。
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