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俺は、その事を知っていた。だがあえてこうなることがわかっていて連れてきた。右足がなく目でしか反応しない桜を見てチコねぇが泣き出し謝り続けることなど最初からわかっていた。
帰りに駅まで真矢がチコねぇを迎えに来ていた。3人は無言のまま帰宅した。俺の父と真矢の父も幼なじみで腐れ縁というやつでいまだに家が隣だ。しかもよくある事だが真矢と俺の部屋は、お互いに窓から覗ける。窓から真矢に話しかけようと思ったが親友の部屋で立ち直れない初恋の人がいた。俺は、話しかけるのをやめて寝ることにした。次の日、チコねぇは、いつもの明るいチコねぇだった。
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