枯れた大地と灰の空

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枯れた大地と灰の空

空はいつも灰色だった。 大地は枯れ果てて、植物らしい植物なんて存在していなかった。 所謂、荒廃しちまった大地で、俺たちは色を手に入れるために奮戦していた。 いや、色は存在している。存在しているんだが、存在しているような気がしないんだ。 荒廃した大地は橙色と草木が枯れた茶色しか示さず、閉ざされた空は雲に覆われて灰色しか見せない。 そんな世界で、俺たちができることと言えばただ鉄を打ち続けることだけだった。 そうして何になるって? 希望が見えるのさ。 わかんねーかな? たとえばルビーやトパーズ、アメジストにサファイアを思い出してほしい。 ほら、色鮮やかだ。 だけど、そんな宝石を使ってちゃあ、やっぱり枯渇するんだ。 だから、俺たちは鉄を打つ。 鉄を打って、鉱石を打って――
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