自己満足は嫌い

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  「お待たせしました、櫻井です」 『あっ、志緒ちゃーん。 俺、俺』 ……この軽い口調、 久しぶりだ。 『えっとねー。 先日の案件、いくつか上げたよ』 「本当ですか、助かります」 『直接渡すから、 今日の昼メシ一緒にどうですかー?』 言われて、ハッとフロアの時計を 見上げるともう正午近かった。 電話を繋いでくれた先輩は、 もうデスクにお弁当箱を出して ソワソワしている。 「判りました、行きます」 電話の向こうの彼は、 いつものように時間と場所を 指定してくれた。 .
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