自己満足は嫌い

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  「はい?」 「いや、ちょっと色が悪い」 木島さんは 済まなさそうな顔をして、 左手で自分の目元を チョンチョンと示した。 「えっ、やだ。本当ですか。 ……あとでメイク直そう……」 「うん。肌ツヤは悪くないんだけど」 しっかりとフォローを 入れてくれながら、 木島さんはひひっと肩を竦める。 「寝てないの?」 「……」 ……昨夜はあまり。 そんなこと言えるわけもなく、 「まあ……」と濁す。 「判った。 ……男ができたな」 「ブフォッ」 .
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