自己満足は嫌い

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コクコクと飲んでいた水を 吹き出しそうになった。 ……すんでのところで 飲み下してしまえたから、 よかったようなものの。 「わあ、図星だ。 こりゃいいや」 自分で言っておいて、 木島さんの方が驚いていた。 しまった。 この人、言ってみただけか。 「えええ。 志緒ちゃん、男日照り長かったよな」 「……」 「夏、みんなで飲んだ時も そんなそぶりなかったよな。 ねえねえ、何があったの。 お兄さんに聞かせて」 「……いっぺんに食欲 なくなっちゃったじゃないですか」 「恋わずらいは美しくやつれるよ。 オッケーオッケー」 「……」 「まあ、 志緒ちゃん充分細いけどさ」 .
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