自己満足は嫌い

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  「志緒ちゃんさ、 それグーでイッパツぶん殴って 問い詰めてやった方がいいよ」 拳でとつとつと 自分の頬を示しながら、 実にきっぱりと木島さんは言った。 「殴れませんよ……」 芸能人だもの。 殴る気なんてないけど、 ……特に顔はまずい。 「でも、バカな男は、 そこまでしないと判らないからさー」 「……」 「あ。殴るくらいならまた 好きにされた方がいいなーとか 考えてない?」 「……!? そんなこと……」 「志緒ちゃん、しっかりしてるけど ドMだからなー。 オッサン、心配」 「どえ……」 くそう。 否定できないつらい。 .
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