第1章

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子供が辿る末路は至ってシンプルだ。実験体にされ、消される。 そんなこと、子供の俺でもすぐわかった。 〝この組織は兵器を作っている〟 御国のためと銘打ち、殺戮兵器を作っているのだ。 子供も研究対象として扱っているため、貧困な家庭は子供を組織に売り富を得る事はこの時代よくある事だった。 実際、俺の周りにもいつしか消えてた友達はいた。 まさか、自分がその立場に立つとは思ってもいなかったのだ。 親から…貧しいながらも愛されていると思っていた…思い込んでいた。 本当…大人は身勝手すぎる。 「助けて…」 誰も拾ってくれやしない言葉をつぶやき続けた。 辛くて、悲しくて、寂しくて… いつしか心が死に始めていた。 そんな時、出会った人がいる。
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