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「山崎さーん、こちらにどうぞ」
女性の看護師に呼ばれカズヤは診察室を出た。
「ごめんね、今日は診察が多くてね。家族の人が来るまでこの部屋に居てね」
案内されたのは病室の1つ。
入院患者の為の部屋である。
「え、使っていいんですか?」
「ええ、他にも部屋はあるし、もし家族の方が来る前に頭が痛くなったら困るもの」
ふふっと笑うと看護師は出ていった。
部屋は小さいが白いベット、側にはソファがある。
「流石に寝るのはなぁ……。あ、トイレに行こ」
そこまで長くない髪を手で上げ、部屋を出た。
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