第1章

4/6
前へ
/10ページ
次へ
「山崎さーん、こちらにどうぞ」 女性の看護師に呼ばれカズヤは診察室を出た。 「ごめんね、今日は診察が多くてね。家族の人が来るまでこの部屋に居てね」 案内されたのは病室の1つ。 入院患者の為の部屋である。 「え、使っていいんですか?」 「ええ、他にも部屋はあるし、もし家族の方が来る前に頭が痛くなったら困るもの」 ふふっと笑うと看護師は出ていった。 部屋は小さいが白いベット、側にはソファがある。 「流石に寝るのはなぁ……。あ、トイレに行こ」 そこまで長くない髪を手で上げ、部屋を出た。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加