第2章

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「ぼけっとするなっ!死にたいのかっ!?」 遠くから聞こえる突然の怒鳴り声。 辺りは見覚えのない場所。 いや、まずこの場所はどこなのだ? 足元には柔らかい草が生えている。 空は真っ青。雲1つない。 どこか探せばこのような場所はあるだろう。 だが、違う。 ここは今まで居た場所、カズヤが居た場所とは全く違う場所であった。 そして何が何だが理解できていないカズヤの目の前にはスライム状のよくわからない物体。 うねうね動きながらカズヤに迫っていた。 「な、なんだよ……!」 スライム状の物体はじわりと近づいてくる。 カズヤは少しずつ下がる。 「わっ……!?」 何かに足をとられた。 カズヤは音をたて、腰を落とした。
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