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靴箱に入っているはずの上履きがない。
教室に入っても机も椅子もなくて。
教科書は体操着はごみ箱の中。
それを見て笑う生徒たち。
非日常な光景に誰もが気付いているはずなのに、止めようとしない。
自分が標的になるのが怖くて、だけど少しの罪悪感を感じ日常を過ごしている。
本来、楽しい場所であるはずの学校はもはや『地獄』に成り果てた。
この地獄を救える人間なんて、きっといないのだろう。
そう気づいてからの私は何も感じなくなった。
漫画のように、先生が助けてくれるわけでもなく親友が慰めてくれるわけでもな
い。ましてや親に相談など出来るはずもなかった。
味方などいないと知った時、深い海に沈んでいくような感覚だった。
誰かが助けてくれるかもしれないという期待の光は
雲によって遮られ消えてしまった。
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