第一話

2/18
前へ
/36ページ
次へ
双子座が綺麗だ。 冬は空気が澄んでいて、星空がよく見える。 星は僕とは違って、いつも輝いている。 僕は大分前に点かなくなった電球のよう。 新しいものに換えないと、輝けない。 でも、人間は物とは違う。 換えても、取り戻せない輝きがある。 僕は輝きを失うと同時に周りからの愛情も失った。 全てはピアノのせい。 ピアノが僕の人生を狂わせたんだ。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加