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「直人…怒ってる?」
向かい合って、膝が当たるくらいに触れ合う肌。
「……怒り…たいが…怒れない。」
耳まで赤い顔をして小さく呟く直人…可愛い…可愛い僕達の愛しい人。
2人で浴槽に浸かりこうして向き合っているのに、視線を合わせてくれない。
やっぱり…怒ってる?
それとも…恥かしい?
僕は直人の右足に左足を絡めて…ねぇと呼びかける。
「怒ってないなら…僕を見て…。」
「ダメだ!」
即答で拒否って…僕が呆然としていると、だってな…と小さな声で語り始める。
「あんなとこに…ゆっ指入れて掻き出す…とか…ない………。」
語尾は小さすぎて聞き取れず…。
どうやら恥かしいらしい。
困ったねぇ…。
直人はちょっと前まで後始末よりもすごいこといっぱいしてたのに…と僕が言ったら。
直人は…ボンっと音が出るほど真っ赤になり…浴槽に沈んだ。
「わぁ~直人ダメだよ!!」
僕は慌てて引きずり上げた。
直人は…驚くほどピュアなお付き合いをしていたみたいだ。
よく今まで無事にいたものだと感心してしまう。
彼方が…アレだけガッついていたからさぞかし具合のよい物だったんだろうけど…
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