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「……ンっ……ふっ……。」
唇を触れ合わせ、時折、チロチロと舌先が動く。
可愛い…。
まるで、子猫が一生懸命ミルクを飲んでるみたい。
ほんの少しくすぐったい…。
クスクス…小さな笑い声が漏れてしまう。
「ハァ…ハァ…、人が…頑張ってんのに笑うじゃねーよ…。」
息を荒げた直人が、赤い顔をして拗ねた声を上げる。
可愛い…。
僕の嘘に気付かずに…。自ら囚われに来た、金色の子猫…。
僕は、うっそりと微笑み…直人に囁く。
「ねぇ…僕がしてほしい事…直人に教えてあげる。」
そうしたら…
「直人は僕を気持ちよくできるでしょう?」
直人は、頭がいいなって澄んだ笑顔を見せた。
来て…と僕はバスローブをまとわせて、直人を外に誘った。
リビングに出ると、彼方の姿はなく…乱れたリビングの惨状だけが残っていた。
直人は…自分の痴態を思い出したのか、僕から離れようとしたけれど…。
「どこいくの…?僕を愛してくれるんでしょ?」
その手を掴み彼方が直人を愛したソファーに座らせた。
足の間に体を割り込ませ…
その首に僕の両腕を絡ませる。
「よく…覚えてね。」
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