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結局終止符になったのは、全く無関係のわたしと西がキレたことだった。
朝行ったら佐竹の机に花が飾られてて、それを佐竹が登校するよりも早く見つけたわたしが花瓶ごと処分。
それにキレた佐竹をいじめてた主犯格の男子がわたしに冗談混じりに文句を言ってきた。
だからこっちも冗談混じりに言い返して、段々マジの喧嘩になったところに。
核爆弾、西由貴(ゆきひと)が投下された。
『朝っぱらからうるせぇんだよ。死ね』
そう言ってイジメの主犯格の胸倉を掴んだ西に、あっさりと白旗を上げて泣き出した男子に。
佐野さんは、
『乱暴した西くんも西くんだけど、虐めてた相田くんも自業自得だよ?』
と言いながら相田を諌める彼女を見て、“学年一の美少女”の名は色んな意味で伊達じゃないなと思った。
因みにその時一番キレていたのは飛鳥で、事件が収拾してから登校してきた飛鳥は鬼のように怒り狂っていた。
佐竹は、飛鳥の幼馴染みだったから。
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