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「不思議なものね、同じ顔で同じ体なのに」
「姉さんのほうが私より軽いですし、胸も・・・」
姉さんのほうがでかい。
「まあ細かい事は抜きにしてさ、双子だから大体同じじゃない?」
姉さんの言いたいことは分かっていますよ。
「中身は、こんなに違うのにね」
「そうですね」
私は表情が乏しい、姉さんは視力が良すぎる。
「まあそれでも、あなたが私の妹であることに違いはないし、私と雫で一つなんだもの」
姉さんが笑顔を向けてくる、この笑顔が好きだったりする。
「姉さん、少しいいですか?」
「ん?なあに?」
「今度の土曜日に図書館に行きたいんですが、一緒に来てもらっていいですか?」
もちろんよ、と即答してくれた。
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