第0話 タイヨウのうた

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第0話 タイヨウのうた

ガタガタ…ゴトン!!!    地震?激しい縦揺れに僕は目を覚ます。 「大丈夫か?」 「……うん」  僕は男性に抱きしめられながら何が起きたのか考える。  場所は車の中、僕の愛車ミニカ【VOICE】 時間は…夜、時刻表示は見えないが外に三日月と綺麗な星が見えるし夜だと思われる。  揺れた衝撃ではずれたのか左腕にシートベルトが引っ掛かっている、咄嗟の判断?隣に座っていた男性が抱き寄せてくれたお陰でケガはない。 「…あの………いいよ」  少し顔をあげて男性に告げると優しく唇が重なる。僕は男性を慌てて突き飛ばす。 「な…何してんだバカ!!」 「キスしていいよって言わなかった?」 「離していいよに決まってんじゃん、バカなの?」 「そっか、可愛いから間違えちゃった」
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