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「……ごめん電池切れてる」
真っ暗な闇に包まれた画面をリュウトに見せる。
「ヤス…お前は?」
「ごめん、家に忘れた…みたい」
「使えない奴らだな…ヤス、とりあえずギアをNに入れろ。車を少し端に移動させるぞ」
適格な指示で車を路肩に移動するとボンネットを開き小型ライトで照らしながらリュウトは車をチェックする。ヤスはカバンを広げてごそごそしているケータイを探しているのだろうか。
「あっ…夜神さんチョコ食べる?」
「……いいです」
結果見付かったのはチョコとポッキー、ウサギのストラップ、ケータイはやはり家に忘れたようだ。
「……多分オーバーヒートだな、ヤスこの坂下りた所にコンビニあったから水買って来てくれ」
「わかった水だね」
リュウトに指示されヤスが財布を手に坂を下りていく。
「さてとルナは俺を暖めてよ、寒すぎだ」
「はい?」
僕が意味がわからずポカンとしているとリュウトが僕の腕をひいて抱きしめる。
「なに!!!」
「黙ってろ、バカ」
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