第1章

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 一瞬時が止まった。  全てのものの動きがなくなったのだ。  数秒後。  和之の口が自然に貴士の口から離れていく。 「あの、委員長・・・・・・」  貴士が呆然とその場に立ち尽くしている。 「置いてくぜ」  先に歩き始める和之。  貴士は少し考えていたが、和之を追いかけて廊下を曲がっていく。  1ヶ月後。  そこには和之と行動を共にする貴士の姿があった。 「貴士、行くぞ」 「はい、委員長」  廊下の窓から見える雲ひとつない青空を一瞥した貴士は、晴れやかな気持ちで和之についていく。                 終
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