始まり

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「俺が育てた花たちを綺麗だって言ってくれて、花壇のためにあんなに怒ってくれて、すごく嬉しかったんだ。」 さっきと違う、ハッキリとした話し方で俺を見つめて真剣に話すこいつを見て、俺はなんともいえない気持ちになった。 「それから、佐々木くん、のこと、気になり始めて、いつの間にか、好きだったんだ。ノンケ、だから、無理だって、思ったけど、告白は、一度も断ったこと、ないって聞いて....」 なんか、こいつめっちゃ真剣だし、 「でも、男は、やっぱりだめ、かな。」 もしかしたら、もしかして、 「いいよ。」 「ふぇ?」 「ふぇって、間抜けな声。」 「え、え、え?」 「いいよ。お前と付き合っても」 こいつを好きになれるかな?
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