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ギャーギャー騒いでいる女の子たちの間をぬって教室の入口に向かう。
すると女の子に囲まれて青白い顔をした鈴村がいた。
やっぱり顔が整ってるからモテるんだな。あれでゲイなんて勿体ないよなぁ。
「おい、なにしてんの」
声をかけると鈴村に群がっていた女の子たちが一気にこちらを振り返った。怖い...。
「え!?瞬くんと鈴村くんって知り合い!!!?」
「やばい!イケメンが2人並んでる!!!」
「きゃー!素敵ぃ~っ!!!」
えーと、俺が声をかけたせいで、逆にうるさくなってしまった。俺が少し引いていると、爽太と良太が女の子の間から現れた。
「ちょっとごめんねぇー?瞬、こっち!」
「鈴村くんもこっちに来てね」
「ちょっと江藤爽太!邪魔よぉ!!!」
「邪魔ってゆーなっ!」
爽太は女の子にやいやい言われながら俺たちを連れ出してくれた。
「っあ~!疲れた!!!何してんだよ2人とも!」
「2人はもっと自覚しないとね。2人が揃うとどうなるのか。」
「別にどーもなんねぇよ。」
「なっただろー!!!?さっきの状況で分れよ!俺なんかめっちゃ邪魔とか言われたんだぞ...(;_;)」
「まぁまぁ、爽太。仕方ないよ、爽太だからね。」
「どーゆー意味だっ!」
「あ、あの...」
俺たちが口論していると鈴村がおずおすと口を開いた。
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