62人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのね、別れて欲しいの。」
あぁ、またか。
「だって瞬くん、」
また同じ理由で
「私のことホントに好きかわからないから。」
別れを告げられる。
涙を流しながら俺に訴える彼女に、俺はまた何も言えず、ただ黙って話を聞くだけ。
もう何度目だろうか、こうして別れを告げられるのは。
『私のこと、ホントに好き?』
いつも不安げに聞いてくる女たちに、俺は何も答えられない。
だって、好きってなんだ?
最初のコメントを投稿しよう!