始まり

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今頃、2人で何してるかな。 「....でねー?」 ゲーセンいって、ラーメン食いてぇ。 「...それからー」 あー、今日晩飯何にしよ。 「ちょっと瞬くん?」 「あー、ん?」 「私の話、聞いてる?」 「えーと、なに?」 「もぅ、なに考えてんの?彼女と一緒にいるのに! もういい! 瞬くん私のこと好きじゃ無さそうだし、別れよ!」 そう言って、彼女は一人で帰っていった。 なんだよ、一人で帰るなら俺は二人と帰ればよかった。 ため息をついて、俺は駅に向かった。すると、電柱からニュウッとでかい影が現れた。 「うわっ」 「あ...佐々木...瞬くん?」 「えーと、そうだけど、あんたは同じ学校だよな?」 でかい男はこくんと首を縦に振ってから、俺の目を見つめた。 「俺、佐々木くんの隣のクラスの鈴村、です。」 なんだか、不思議な雰囲気を持った奴だ。真面目そうで、大人しそうで、でもすごく整った顔で、背も高い。俺は175くらいあるけど、こいつは優に180を超えていそうだ。 「なんで、俺の事知ってんの?」 「佐々木くん、誰の告白も断らないって、有名。」 あぁ、なるほど。俺は一部で遊び人と呼ばれているらしい。まぁ否定はしないし、気にもしないけど。 「そう。で、なんか用?」 そう聞くと、でかいやつ、鈴村は少し俯いて黙り込み、そして意を決したように俺を見つめてきた。
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