第1章

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俺は季節外れの転校生で(転校に季節とかあるんかしらんけど)、時計をみれば午前の10時17分。 学校はもう始まってる。完璧に遅刻。 まあ、朝起きた時点で間に合わんということは分かってた。 だって目ぇさめたん9時50分やもん。 学校が始まるのが9時半らしいから、その時点でもうすでにアウト。 だから逆に俺は開き直ったった。 「季節外れの転校生が遅刻したら、もう食パンくわえて道カドで運命の人とごっつんこするしかないやん!」 (パンチラも拝めるかもしれんし!) 我ながらアホやと思う。なんか色々間違ってるきもするし(ついでに下心もばっちりある)。 俺の寝起きの頭はろくなことを思考せん。 でもこの状況を精一杯楽しむ方法なんてそれくらいしかない。そう判断した俺は、食パン一袋(四枚入り)をひっ掴んで、家を出たのだった。
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