―華飴―

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 赤や青、黄など原色が溢れている。構えられた店の装飾類はもちろん、行き交う人々の衣装もである。  ここは北の帝国の宮庭園。今、帝国内で最も華やかな場所といっても過言では無いだろう。なぜなら、「万国料理博覧会」の開催真っ只中であるからだ。  藤川ちるもこちらに足を運んでいた。  賑やかなここは薫りも各々の店の宣伝材料である。足が勝手に向かってしまうような美味しそうな匂いも漂う。 .
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