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会話に花を咲かしているとルミナが何かに気付いたらしく、ぱぁあ、と音が聞こえてくるようなほど顔を輝かせた。
「ラフっ!」
白を基調とした北の帝国拳法、功夫の出で立ちをした長身の男がルミナの声に反応して振り向いた。
「よぉ、ルミナ、チュニカ。と、ハジメマシテ、だよな?」
こちらにやってきた男はルミナとチュニカと旧知の仲だったらしく、挨拶をし、ちるにも声をかけた。
「はいー。はじめまして、藤川ちると言いまーす。よろしくお願いしますー」
「そうか、俺はラフ=ヴァルガスだ。よろしくな」
自分にも声をかけられたので、自己紹介をし、男――ラフと挨拶を交わし合う。
「ラフ、ルミナ、ちるさんに七夕のときに会ったの。ちるさん、ラフはルミナのソウルメイトなの」
ルミナがラフを見上げてちるとの出会いを伝え、ちるの方を見上げるとラフが生涯の存在であることを伝えた。
「そうなのか」
「ソウルメイトー!? ルミナさん、ラフさん、おめでとうございますー!」
ラフは自らと出会う以前を一生懸命に話してくれるルミナに微笑った(わらった)。ちるはちるでソウルメイトということに翼を口元にあてて驚くも、すぐに二人に祝福の言葉を言った。
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