―華飴―

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「店先にいるということは何か買いに来ていたのか?」  ラフは三人が固まっていた場所取りに不思議そうに尋ねた。  それに反応したのはルミナで、先程、ちるへの説明と同様にラフにも実行した。 「そうか、ここは飴細工店で、ルミナとチュニカは西の王国名物の花の飴細工を売っていたんだな。ちるはお客さんだったのか」  ルミナの説明を整理しつつ確認しながら話を進めていくラフ。そこには確かに二人の繋がり“絆”が存在った(あった)。 「チュニカさん、ソウルメイトというのは、いつどんな時に見つかるかわからないものですねー」 「私もそう思います。でも、お二人は出会うべくして出会ったのでしょう」 「ソウルメイトは夢物語のように思っていましたー。でも、あのお二方をみると、自分だけの存在がどんな人か気になってしまいますねー」 「そうですね」  くすり、懸命に説明するルミナとその説明を理解していくラフの姿を二人で微笑ましく見守っていた。 .
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